・イチオシメニュー



京都市中京区、河原町や木屋町にもほど近い恵比須町に店を構える「タパス」は、エスニックとバル文化を融合させた、気取らず楽しめる大人の隠れ家のような一軒だ。ビルの一角に佇むこぢんまりとした空間は、初めて訪れてもどこか落ち着ける雰囲気があり、仕事帰りの一杯から休日のゆったりとした食事まで、さまざまなシーンに寄り添ってくれる。
・こだわり
タパスのこだわりは、“多国籍でありながら日常に溶け込む味”。アジア各国のスパイスや調味料を巧みに使いながら、日本人の舌にもなじむように丁寧にバランスを整え、食べ飽きない味を追求している。ひと皿ひと皿は決して派手すぎず、それでいてしっかりと個性があり、お酒とともに楽しめる「つまみ」としても、「食事」としても成立する構成になっている。少量ずついろいろ楽しめるのも、店名の通り“タパス”スタイルならではの魅力だ。
おすすめメニューは、店の看板とも言える「アジアントマト」。トマトの酸味と旨味をベースに、スパイスや香味野菜、アジア特有の調味が重なり合うことで、シンプルながら奥行きのある味わいに仕上げられている。一口食べると、爽やかさの中にじんわりと広がるコクと香りが印象的で、ビールやワイン、ハイボールなど、どんなドリンクとも相性が良い。食前の一皿としても、食事の途中の口直しとしても活躍する万能な一品だ。
料理に合わせるドリンクも幅広く、ビールやワイン、焼酎、カクテルなどを豊富に取り揃え、エスニック料理との相性を楽しめるのもタパスならでは。気軽に一杯楽しむ人もいれば、料理をじっくり味わいながらゆっくりと時間を過ごす人もおり、それぞれのスタイルを受け入れてくれる懐の深さが、この店の大きな魅力と言える。
華やかな繁華街から少し距離を置いた立地も相まって、タパスにはどこか穏やかな空気が流れている。賑やかすぎず、静かすぎない心地よい距離感。エスニックの刺激と、日常使いできる親しみやすさを併せ持つこの店は、ふと誰かを誘って立ち寄りたくなる存在だ。京都の街で、いつもと少し違う味と時間を楽しみたいとき、タパスは静かにその期待に応えてくれる。
・ 店舗情報詳細
タパス
080-9000-3048
京都府京都市中京区恵比須町446 葵センター 104
17:00〜24:00(l.o23:30)
なし

