釣寿庵

・釣寿庵 イチオシメニュー

沖縄県宮古島市上地419-2に佇む「釣寿庵（ちょうじゅあん）」は、釣りとお酒、そして蕎麦をこよなく愛する店主が営む、小さな手作り感あふれるそば屋です。その成り立ちは、まるで一つの物語のようです。もともと自宅で友人たちを招いてパーティや食事会を開くのが大好きだった店主夫妻。賑やかな宴が終わり、お酒と食事を存分に楽しんだ後には、締めとして“ざるそば”を振る舞うのが恒例でした。笑顔と美味しい料理が交わるその光景は、店主たちにとってかけがえのないひとときでした。そしてある日、ふと「そば屋をやろう」と決心。定年を迎えた後の新たな挑戦として、二人三脚でこの夢を実現することにしたのです。宮古島出身の知人であるオーナーから、準備中のお店を貸してもらう機会に恵まれたことが、この計画の大きな後押しとなりました。こうして「釣寿庵」は、島の小さな隠れ家的存在としてスタートしました。

・釣寿庵 こだわり

釣寿庵のそばは、店主がその手で一つひとつ丁寧に打つ「外二八そば」。北海道沼田町の契約農家が育てた最上級のキタワセ種そば粉と、香り高い北米産キタワセ種のそば粉を独自にブレンドしています。さらに、つなぎには国産小麦を二割使用し、絶妙な食感と風味を実現しています。これにより、そば本来の香りとコシを最大限に引き出すことに成功しました。

また、そばの味を引き立てるための出汁にも並々ならぬこだわりがあります。静岡県焼津市で加工された本カツオ、ソウダカツオ、サバの三種混合厚削りを使用し、香り高くコク深い味わいを追求。独特の甘さが特徴で、一度食べれば忘れられない味わいです。

「釣寿庵」は、定年を迎えた夫婦が切り盛りする家庭的で温かな雰囲気の店です。不行き届きな部分もあるかもしれないと謙遜する店主たちですが、その心遣いと手作り感が訪れる人々の心を惹きつけます。小さなお店だからこそ、一人ひとりのお客様に目を配り、心地よい時間を過ごしていただけるよう工夫がなされています。

釣寿庵はただ食事を楽しむだけの場所ではありません。訪れる人々が笑顔になり、心からくつろげる場でありたいという思いが込められています。お客様と店主が自然に会話を楽しみ、時には釣りや宮古島の自然の話題で盛り上がることもあります。

「美味しいものを食べて、心をほぐし、にこやかになれる」。釣寿庵は、そんな時間を提供するために、今日も変わらぬこだわりを貫いています。宮古島を訪れる際には、ぜひこの特別な場所を訪れてみてはいかがでしょうか。温かなおもてなしと、絶品の手打ちそばがあなたを待っています。

・釣寿庵 店舗情報詳細