油そば・まぜそば ロマン 摂津富田店

・イチオシメニュー

大阪・高槻市富田町。昔ながらの商店や飲食店が立ち並ぶエリアに、ひときわ食欲をそそる香りを漂わせる一軒がある。それが「油そば・まぜそばロマン」だ。看板の「ロマン」という言葉が示す通り、この店はただお腹を満たすだけでなく、食べる人に“夢中になる体験”を提供することを目指している。

・こだわり

店の人気メニューは「全部乗せ油そば」。その名の通り、チャーシュー、メンマ、卵、海苔、野菜など、具材を贅沢に盛り込んだ豪快な一杯だ。まず丼を前にすると、黄金色に輝く卵黄と香ばしいチャーシューの香りが立ち上り、食べる前から心を掴まれる。タレは醤油をベースに独自の調合を施した特製ダレ。濃厚でありながら後味は軽やかで、麺や具材の旨みを引き立てる役割を果たしている。

麺はスープに頼らずとも成立する力強さを持つ太麺。もちもちとした弾力があり、タレや油と絡むことでその存在感を一層増す。すべてをよく混ぜ合わせて頬張れば、コクのあるタレ、香ばしい具材、そして小麦の甘みが一体となり、まさに「ロマン」という名にふさわしい味わいが広がる。

こだわりは一杯の完成度だけではない。たとえばチャーシューは自家製で、肉の旨みを逃さぬようじっくりと火を通し、脂の甘みと赤身のコクが絶妙に調和する仕上がりに。卵は地元の養鶏場から仕入れる新鮮なものを使用し、卵黄を崩した瞬間に全体がまろやかにまとまるよう計算されている。さらにメンマや野菜などの副材にも手を抜かず、ひとつひとつが主役として成立する味わいを持つ。

店主が大切にしているのは「食べ飽きない油そば」を作ることだ。油そばというと、こってりしたイメージを持つ人も少なくない。しかし、ロマンの一杯は最後まで箸が止まらない。タレの塩味や油のコクが絶妙に調整されており、卓上の酢やラー油で味変すれば、さらに幅広い表情を見せてくれる。常連客の中には、二度三度と味変を楽しみながら最後の一口まで堪能する人も多いという。

また、店の雰囲気も「ロマン」の魅力のひとつ。木の温もりを感じさせる落ち着いた内装で、学生からサラリーマン、家族連れまで幅広い客層が訪れる。カウンター席では店主の真剣な表情を間近で見ることができ、その姿勢からも料理に対する情熱が伝わってくる。

・ 店舗情報詳細