・イチオシメニュー

北海道・函館といえば、塩ラーメンの名店が立ち並ぶ“ラーメン激戦区”として知られています。そんな中で2023年、函館市白鳥町に登場したのが、「貝出汁らぁ麺 まえ川」。この店は、地域のラーメン文化に新風を吹き込む“貝出汁”専門のラーメン店として注目を集めています。函館では初となる「貝出汁らーめん」を提供するこの店の味は、ラーメン通や地元民の間でもじわじわと話題を呼んでいます。
・こだわり
最大のこだわりは、何と言ってもその「Wスープ」。まえ川のスープは、大量のアサリとホタテに加え、道南産の上質な昆布を使用し、じっくりと時間をかけて炊き出すことで、貝の芳醇な香りと、深い旨味、そして品のある風味を引き出しています。昆布のまろやかな甘みと貝の出汁が調和することで、他にはない繊細なスープが完成します。
しかしそれだけでは終わりません。この貝出汁に合わせるのは、直火で6時間しっかりと炊き上げた鶏ガラの清湯スープ。澄んだ見た目とは裏腹に、奥行きのある味わいを持ち、貝出汁とのバランスも絶妙。この二種類のスープを掛け合わせることで、繊細ながらもコクのある味わいが実現されています。
麺にも強いこだわりがあり、北海道産の小麦「ゆめちから」を使用した特注の平打ち麺を採用。この小麦はもちもちとした強い弾力と豊かな風味が特徴で、まえ川のスープと抜群の相性を誇ります。スープをよく絡めつつも、小麦の甘みや香ばしさをしっかりと感じられ、最後の一口まで飽きさせません。
トッピングのチャーシューも注目ポイントです。低温調理された豚チャーシューは、柔らかくしっとりとした食感があり、脂の旨みが口の中でじんわりと広がります。あっさりとした貝出汁スープにコクを加えるアクセントとして絶妙な存在感を放っています。
さらに、卓上にはこだわりの調味料が用意されており、味変を楽しむのもまえ川の醍醐味。貝出汁との相性を考え抜かれた柑橘系の調味酢や、山椒入りの特製スパイスなどが用意されており、後半に少し加えることで新たな表情を見せてくれます。ひとつのラーメンを通じて、段階的な味の変化が楽しめるのは、食べ手を飽きさせない工夫の一つです。
シンプルながらも計算し尽くされた構成、そして地元函館の素材を最大限に活かした一杯。「貝出汁らぁ麺 まえ川」は、函館のラーメン文化に新たな風を吹き込む存在として、ラーメン通から地元の食通まで幅広い層に支持されています。貝の旨味をじっくり味わいたい方には、ぜひ一度足を運んでほしい名店です。
・ 店舗情報詳細
貝出汁らぁ麺 まえ川
0138-43-3043
北海道函館市白鳥町14-13
11:00 – 14:30
17:30 – 20:30
月曜日
