YORI

・イチオシメニュー

千葉県船橋市・海神駅からほど近く、静かな通りにひっそりと佇む一軒のレストラン――「YOLI（ヨリ）」。ガラス張りの外観からはやわらかな光がこぼれ、木の質感を活かしたシンプルで洗練された空間が広がる。足を踏み入れると、ふんわりと漂う香ばしい香りと、スタッフの丁寧な挨拶に迎えられ、日常から少し離れた上質な時間がはじまる。

・こだわり

YOLIのコンセプトは、「地産地消をベースにしたイノベーティブ・フュージョン」。シェフは国内外で経験を積んだ後、地元・千葉に戻り、「千葉の食材を、世界の技法で表現したい」という思いでこの店を立ち上げた。地元の農家や漁師との信頼関係を築き、季節ごとに届く新鮮な食材を、自らの感性と技術で“驚きと発見の一皿”へと昇華させている。

「料理の根っこは地元にある。でも、表現は自由でいいと思うんです」とシェフ。YOLIの料理はまさにその言葉どおり。日本の繊細な出汁の文化を軸に、フレンチやアジアン、北欧など多彩なエッセンスを取り入れながらも、ひと皿ごとに芯の通った味わいを生み出す。その独自のスタイルは、まさに“イノベーティブ・フュージョン”という言葉にふさわしい。

たとえばランチでは、地元・船橋産の野菜をふんだんに使った前菜や、自家製パンとともに楽しむメインディッシュが人気。野菜の甘みと香りを引き立てるように、塩やオイルの使い方は極めて繊細で、ひと口ごとに「素材が語りかけてくる」ような感覚を味わえる。シェフは「野菜は季節そのもの。だからこそ、ありのままの表情を見せたい」と語る。

ディナーでは、さらに自由度の高いコースが展開される。房総の海で獲れた魚介、千葉のブランドポーク、旬の野菜――それらを和洋の垣根を超えた手法で調理。炭火で香ばしさを引き出した魚に、柑橘のソースと発酵バターの泡を合わせたり、地元のカブをポタージュにして、ほんのりスパイスを効かせたり。ひと皿ひと皿がアートのように美しく、味覚だけでなく視覚、香り、音までが五感を刺激する。

また、料理に寄り添うドリンクペアリングもYOLIの魅力だ。ワインはもちろん、千葉産のクラフトビールや果実を使った自家製ドリンクなど、料理に合わせた提案が心をくすぐる。「地元の魅力を“食”を通じて再発見してもらえたら嬉しい」とシェフは話す。

店内は温かみのある木目調とグレーを基調とした落ち着いた空間。オープンキッチンからは、料理を仕上げる音と香りが広がり、まるで舞台を観るような臨場感がある。デートや記念日にはもちろん、ランチでふらっと訪れてもリラックスして楽しめるのがYOLIらしさだ。

・ 店舗情報詳細