・イチオシメニュー



神戸・元町の喧騒から少し離れたビルの4階に上がると、温かな灯りと香ばしい香りが出迎えてくれる。そこが、知る人ぞ知る名店 「洋食 AkaLea(アカレア)」 だ。白を基調とした落ち着いた空間に、木のぬくもりを感じるテーブルが並び、肩肘張らずに上質な洋食を楽しめると評判を呼んでいる。
・こだわり
AkaLeaが目指すのは、懐かしさの中に確かな技を感じさせる“神戸流洋食”。
「昔ながらの洋食を、今の時代にふさわしい形で提供したい」と話すシェフは、長年ホテルやレストランで腕を磨いてきた実力派だ。素材の旨味を最大限に引き出し、食べる人の心に“優しい余韻”を残す料理を心がけている。
その中でも特に人気なのが、看板メニューの 「黒毛和牛のビーフカツ」。
カウンター越しに運ばれてくるその一皿は、思わず息をのむほどの美しさだ。
きめ細やかな衣はサクッと軽やかに揚がり、中からは艶やかなピンク色の断面が現れる。
「肉の旨味を逃さないよう、温度と揚げ時間は秒単位で調整しています」とシェフ。黒毛和牛特有のきめ細やかな脂と赤身のバランスが絶妙で、ひと口噛むたびに肉汁と香ばしさが口いっぱいに広がる。
特製のデミグラスソースも、AkaLeaのこだわりの象徴だ。
じっくりと時間をかけて仕上げたソースは、深みのあるコクとまろやかな酸味が特徴。牛骨や香味野菜を煮込み、赤ワインで丁寧に仕上げることで、和牛の旨味をより一層引き立てている。ソースだけでご飯が進むほどの豊かな味わいは、多くの常連客を虜にしている。
使用する黒毛和牛は、信頼できる業者から直接仕入れるA4ランク以上のもの。
肉の状態を見極め、脂の甘みと赤身の力強さが最も引き立つタイミングで調理を行う。さらに、サラダに添える野菜や付け合わせのポテトまで、ひとつひとつ丁寧に仕込まれており、皿全体がひとつの物語を描くように構成されている。
店内には、ひとりで食事を楽しむお客も多い。
ランチではサクッと洋食を、夜はワインを片手にゆったりと。
シェフとスタッフの柔らかな笑顔に包まれながら、自然と会話が弾むのもAkaLeaならではの魅力だ。
「お客さまの“今日”を少しでも特別にできたら、それが一番うれしいですね」
そんな想いが込められた料理は、食べ終えた後もじんわりと心に残る。
神戸の街にひっそりと佇む洋食AkaLea。
そこには、黒毛和牛の芳醇な香りと、職人の情熱、そして食べる人へのやさしさが溶け込んでいる。
一皿のビーフカツが伝えるのは、“本物の洋食”が持つ普遍の温もりだ。
・ 店舗情報詳細
洋食AkaLea
078-958-6162
兵庫県神戸市中央区元町通1-4-12 MISXビル 4F
月・火・水
11:00 – 15:00
金・土・日
11:00 – 15:00
17:00 – 21:00
木

