・イチオシメニュー

兵庫県西宮市、静かな住宅街の一角にひっそりと佇む「UPEPO」。木の扉を開けた瞬間、スパイスと焼き立ての香ばしい香りがふわりと漂い、まるで異国の風が吹き抜けるような感覚に包まれる。ここは、アフリカ・タンザニアの家庭料理を中心に、現地の文化や温もりを伝える貴重なレストランだ。
・こだわり
兵庫県西宮市、静かな住宅街の一角にひっそりと佇む「UPEPO(ウペポ)」。木の扉を開けた瞬間、スパイスと焼き立ての香ばしい香りがふわりと漂い、まるで異国の風が吹き抜けるような感覚に包まれる。ここは、アフリカ・タンザニアの家庭料理を中心に、現地の文化や温もりを伝える貴重なレストランだ。
店名の「UPEPO」とは、スワヒリ語で「風」という意味。店主は「料理を通して、遠い国の“風”を感じてもらいたい」という想いを込めてこの名前をつけたという。その言葉通り、店内には異国の音楽が流れ、木の器やカラフルな布が飾られ、どこかゆったりとした時間が流れている。
UPEPOのこだわりは、現地の味を日本の食卓に“自然に”届けること。日本人の口に合わせすぎることなく、素材の力とスパイスの調和を生かした本格的な味わいを守っている。特に、タンザニアの伝統的な軽食や家庭料理を現地のレシピで再現するため、スパイスや豆類はできる限り直輸入。ひと皿にアフリカの文化が詰まっている。
中でも人気なのが、タンザニアの定番料理「サンブーサ」。三角形のパイのような形をした揚げ物で、外はパリッと、中はスパイス香るひき肉や野菜の餡がぎっしりと詰まっている。ひと口頬張ると、カリッとした食感のあとに、クミンやコリアンダーの香りが広がり、どこか懐かしくも新しい味わいに出会える。ビールやチャイとの相性も抜群で、リピーターが絶えないという。
もう一つのおすすめは、「タチュンバリ」。これはトマトと玉ねぎをベースにした爽やかなサラダで、タンザニアでは肉料理の付け合わせとして欠かせない存在だ。UPEPOでは、完熟トマトと赤玉ねぎに、ライム果汁とスパイスを効かせた自家製ドレッシングを合わせ、さっぱりとした中にも奥行きのある味に仕上げている。肉や魚料理の脂をほどよく中和し、食卓全体のバランスを整える“影の主役”だ。
店主が料理に込めるのは、ただ「珍しい料理を出す」ことではない。現地の暮らしや、人々の温かさ、そして食を囲む楽しさを、日本でも感じてもらうこと。そのため、メニューの一つひとつに物語があり、食べるほどに“旅をしているような感覚”が広がる。
異国の香りに包まれながら、食を通して遠い国の空気を感じられる「UPEPO」。
ここでは、スパイスの刺激も、料理の温もりも、まるで心に風が吹き抜けるように優しく響く。サンブーサとタチュンバリの味を通して、訪れる人は知らぬうちに、タンザニアという国のやさしさに触れているのだ。
・ 店舗情報詳細
UPEPO
0798-85-0819
兵庫県西宮市与古道町 3-31
金・土・日
16:30 – 21:00
11:00 – 15:00
月-木
