颯と

・イチオシメニュー

京都・祇園の情緒あふれる街並みに佇む「颯（そうと）」は、古都の静けさとモダンな感性が融合した、チーズ料理専門の隠れ家的レストランです。住所は京都市東山区新門前通大和大路東入西之町205。格子戸をくぐると、外の喧騒とは一線を画す落ち着いた空間が広がり、和の趣と洗練された現代的なデザインが心地よく調和しています。店名の「颯」は、“風のように軽やかで心地よい時間を届けたい”という想いから名づけられたそうです。

・こだわり

「颯」のこだわりは、チーズの可能性を追求しながらも、和のエッセンスを巧みに取り入れていること。日本料理の繊細な味わいに、チーズという洋の食材を絶妙に融合させたコース料理は、ここでしか味わえない体験です。おすすめは、チーズを中心に構成された「お任せコース」。季節の旬食材とチーズの組み合わせが一皿ごとに変化し、五感を刺激します。前菜からデザートまで、味・香り・食感のバランスが計算され尽くしており、コース全体を通して“チーズの物語”を楽しめる構成になっています。

なかでも特に印象的なのが、デザートとして提供される「ブルーチーズどら焼き」。和菓子のどら焼きに、ほんのり塩気の効いたブルーチーズクリームをサンドした新感覚の逸品です。甘さと塩味のコントラストが絶妙で、まるで大人のスイーツ。ワインや日本酒との相性も抜群で、締めくくりにふさわしい一皿です。見た目は上品ながら、一口食べると驚きと感動が広がります。

また、「ぶどうとモッツァレラのミントサラダ」は、チーズ料理店ならではの爽やかな一皿。旬のぶどうの甘みとモッツァレラのまろやかさ、ミントの清涼感が一体となり、口の中に広がる心地よいハーモニーを楽しめます。素材の良さを引き出すシンプルな味付けにこだわり、チーズの持つ自然な旨みを大切にしています。重たくなりがちなチーズ料理の印象を覆すような、軽やかで洗練されたサラダです。

「颯」では、料理だけでなく“時間の流れ”そのものにもこだわっています。照明は柔らかく、器や盛り付けには京都らしい美意識が感じられ、まるでアートを鑑賞するような体験。ひとつひとつの料理が静けさの中で際立ち、食べる人の感性をゆっくりと解きほぐしていきます。店主は「チーズは洋の食材だけど、日本の四季や素材と合わせると、もっと奥深い表現ができる」と語り、その言葉通り、季節ごとにメニューが少しずつ変化していくのも魅力です。

祇園という伝統ある街でありながら、どこか新しい風を感じさせる「颯」。チーズを主役に据えながらも、京都の繊細な美意識を大切にした料理は、訪れるたびに新しい発見を与えてくれます。デートや記念日はもちろん、一人でゆったりと食事を楽しむにも最適な空間です。
“和と洋の境界を越えるチーズ料理”という新しい京都の味わいを、ぜひ「颯」で体験してみてください。

・ 店舗情報詳細