・イチオシメニュー

和歌山県和歌山市十番丁――飲食店が立ち並ぶ通りの一角に、スパイスの香りをまとった個性派ダイニングがある。店名は「spice dining LABO(スパイスダイニング ラボ)」。その名の通り、まるで“スパイスの研究室”のように、多彩な香辛料の魅力を探求し続けているお店だ。
・こだわり
昼と夜でまったく違う表情を見せるのも、この店の面白さ。
ランチタイムはスパイスカレー専門店として、香り豊かで深みのあるカレーが並ぶ。スパイスの配合は日々研究を重ね、和歌山の気候やお客さんの好みに合わせて微調整しているという。辛さだけでなく、香りやコク、素材の甘みを最大限に引き出すよう計算された一皿は、まさに“LABO”の名にふさわしい完成度だ。スパイス初心者でも楽しめるよう、マイルドで食べやすいカレーから、刺激的な辛さがクセになるカレーまで、幅広く揃えている。
そして夜になると、店はスパイス居酒屋へと姿を変える。
ここでは「スパイス=カレー」という固定観念を覆すような、一品料理がずらり。たとえば、スパイスを効かせた唐揚げやポテト、エスニック風のマリネや炒め物など、日常の食卓では味わえない組み合わせに出会える。どのメニューにも必ず何かしらのスパイスが忍ばされており、香りや余韻で楽しませてくれるのがこの店の真骨頂だ。
「スパイスって、料理を楽しくしてくれるんです」と語る。スパイスの力をもっと身近に感じてほしいという想いから、料理だけでなくドリンクにもスパイス要素を取り入れている。シナモンやクローブが香るハイボール、カルダモンを効かせたカクテル、さらにはスパイスを漬け込んだ自家製サワーまで。ひと口飲むたびに、体の中からじんわりと温かくなる感覚を楽しめる。
店内は落ち着いた照明に木の温もりが感じられる空間で、カウンターからは調理の様子が見える。カレーのスパイスが弾ける香りや、鉄板の音が心地よく響き、食欲を刺激する。おひとり様でも入りやすく、夜はスパイスを肴にお酒を楽しむ常連客でにぎわう。
特に人気なのは、昼夜を通して提供されるスパイスカレー。ターメリックライスに色鮮やかな副菜を添え、食べ進めるたびに味の変化が楽しめるよう工夫されている。スパイスの香りが層のように重なり、ひと皿の中に“旅するような体験”を詰めこんだような奥深さがある。
・ 店舗情報詳細
spice dining LABO
050-8884-8465
和歌山県和歌山市十番丁48-1
火・水・木・金・土・祝日
11:30 – 14:30
17:00 – 22:00
月・日

