アシカのこむらがえり

・イチオシメニュー

群馬県前橋市南町に、ひときわユニークな名前で注目を集めるグルメスポットがある。その名も「アシカのこむらがえり」。ユーモラスな店名に思わず笑みがこぼれるが、その看板メニューには、子どもから大人まで夢中にさせる工夫とこだわりが詰まっている。

・こだわり

メニューはどれも親しみやすく、家族でシェアしやすいラインナップが揃う。とくに子どもたちから人気なのが、キッチンカー限定で販売される「シュガーバター」。こんがりと焼き上げた皮の上に、香り高いバターとほどよい甘さの砂糖が絡み合い、デザート感覚で楽しめる一品だ。外はぱりぱり、中はじんわり――おやつにも食後のデザートにもぴったりで、イベント出店時には行列ができることも珍しくないという。

「アシカのこむらがえり」が大切にしているのは、ただおいしいものを提供するだけではない。店主は「子どもたちが気軽に来られる場所でありたい」と語る。だからこそ、価格設定は手に取りやすく、店内は明るく親しみやすい雰囲気で満ちている。カウンター越しに交わされる店主との会話や、子どもに向けたちょっとした気配りが、この店をより温かい場所にしている。

さらに特徴的なのが、固定店舗だけでなく、キッチンカーでの展開も積極的に行っていること。地域のお祭りやイベントに出店し、子どもたちが集まる場所に出向いていく。その際に登場する限定メニューが「シュガーバター」だ。普段の店では味わえない特別感が、イベントでの楽しみを一層盛り上げる。移動販売というスタイルは、地域のつながりを深める役割も担っている。

「ぱりぱりの皮」と「子どもたちに愛されたい」という思い。この二つの軸がしっかりと根を下ろしているからこそ、「アシカのこむらがえり」はユーモラスな名前に負けない確かな存在感を放っている。

・ 店舗情報詳細