SAKAI TACOS≡ラトルスネーク

・イチオシメニュー

大阪・堺。住宅街の中に突如現れる、アメリカ西海岸の風を感じる一軒――それが「SAKAI TACOS≡ラトルスネーク」だ。カラフルなネオンと陽気な音楽、そして香ばしく焼けたトルティーヤの香り。堺東駅からほど近いウィンザー皐月の1階に構えるこの店は、メキシコ料理の定番・タコスを中心に、独自の感性と遊び心で地元ファンを魅了している。

・こだわり

「家庭の味にはしたくなかったんです。」と語る店主。メキシコの屋台文化と、アメリカのストリートテイストを融合させた“ホームラン級”のタコスが、この店の代名詞だ。手軽でありながら、ひと口食べればしっかり記憶に残る。その理由は、素材選びと塩への徹底したこだわりにある。

使用する塩は、あえて精製塩ではなく天日塩。太陽と風の力でじっくり結晶化させた自然塩は、ミネラルを豊富に含み、旨みとまろやかさが際立つ。これを肉の下味やソースの調整に使うことで、全体の輪郭がぐっと引き締まり、シンプルながらも奥深い味わいを生み出している。

看板メニューの「ホームランタコス」は、まさにこの店の魂。トルティーヤは毎日丁寧に焼き上げ、香ばしさともちもち感のバランスを追求。具材にはスパイスで香りづけした牛肉やチキン、地元野菜をふんだんに使い、自家製のサルサソースで仕上げる。ひと口かじれば、香り高いスパイスと天日塩の旨みが一気に広がり、まさに“ホームラン”の名にふさわしいパンチのある味わいだ。

しかし、ラトルスネークの魅力はタコスだけにとどまらない。店主が特に力を入れているのが、豊富な一品料理。ビールやテキーラとの相性も抜群で、食事というより“夜の冒険”を楽しむような体験ができる。さらに、締めも最後の一口まで満足できるラインナップを揃える。「一皿で終わらない、最後まで楽しめる店でありたい」という想いが込められている。

そして、もうひとつ、この店にはちょっとしたユニークな噂がある。――「怪談話をすると、いいことが起こるらしい」。常連客の間ではちょっとしたジンクスになっており、カウンターで店主と怪談話を始めると、なぜか翌日ラッキーなことが起こるという。メキシコの“死者の日”に通じるような、陽気でミステリアスな空気もこの店ならではの魅力だ。

塩の一粒、スパイスの香り、一皿ごとの物語。
そのすべてに、店主の遊び心と職人魂が息づいている。
堺で“本物のタコス”を食べるなら、そしてちょっとした幸運を呼びたいなら――
今夜は「SAKAI TACOS≡ラトルスネーク」のドアを開けてみてほしい。

・ 店舗情報詳細