・イチオシメニュー


長野県上伊那郡中川村大草。中央アルプスを望む自然豊かなこの地に店を構える「沖縄茶屋 仲谷」は、信州にいながら本場沖縄の味を楽しめる一軒だ。澄んだ空気と雄大な景色に囲まれたロケーションの中、築200年以上の古民家を活かした店内に一歩足を踏み入れると、ふわりと広がる出汁の香りが食欲を刺激する。遠く離れた沖縄の食文化を、丁寧な仕事で届けている店だ。
・こだわり
何よりも大切にしているのは、沖縄そばの要ともいえる“スープ”。出汁には鰹・サバ・イワシといった魚介の旨みに加え、豚のコクを重ねることで奥行きのある味わいを生み出している。素材ごとに煮出す時間や火加減を細かく調整し、雑味が出ないよう細心の注意を払うという。幾重にも重なる旨みを持ちながらも、仕上がりは驚くほどすっきり。最後の一滴まで飲み干したくなる軽やかな味わいは、店主が理想とする沖縄そばの形だ。
もう一つのこだわりが、トッピングの肉。使用するのは軟骨付きの部位で、仕込みの段階から手間を惜しまない。丁寧に下処理を施したあと、じっくりと時間をかけて煮込むことで、硬くなりがちな軟骨も驚くほど柔らかく仕上がる。口に含めばほろりと崩れ、コラーゲンの旨みがじんわりと広がる。あっさりとしたスープとの対比が心地よく、味全体のバランスを引き締めている。
麺は沖縄の製麺所から直送される本場仕様のものを使用。ほどよく縮れた麺は歯応えがあり、スープをしっかりと絡め取りながら一体感のある味わいを生み出す。噛むほどに小麦の風味が広がり、最後まで飽きることなく食べ進められる。信州の地にいながら沖縄の空気を感じられるのは、この麺の存在も大きい。
「沖縄の味を、そのまま伝えたい」。店主はそう語る。ただ単に再現するのではなく、素材一つひとつと向き合い、自分の手で納得できる形に仕上げる。その真摯な姿勢が、スープ、肉、麺のすべてに表れている。
中央アルプスを望む中川村の穏やかな風景と、築200年以上の古民家の温もりの中で味わう沖縄そば。信州にいながら南の島の味と空気を感じられる、特別な一杯がここにある。
・ 店舗情報詳細
沖縄茶屋 仲谷
0265-98-0406
長野県上伊那郡中川村大草966
11:00~15:00(売り切れ次第終了)
月曜・火曜日
(祝日の場合は月曜・火曜日でも営業。次の平日が休みになります)

