・イチオシメニュー

東京都武蔵野市吉祥寺本町の一角、Santa Feビル地下に佇む「旬魚旬菜 かん家」は、九州の食材を中心に据えた料理と会津の日本酒を堪能できる、大人の隠れ家的な和食店です。吉祥寺駅から徒歩圏内にありながら、地下へと降りるアプローチによって街の喧騒を忘れさせ、ゆったりと落ち着いた時間を過ごせる空間が広がっています。
・こだわり
この店の看板料理は、九州仕込みの「水炊き」。九州各地から仕入れる新鮮な鶏肉や野菜を、丁寧にとったスープでじっくり煮込むことで、澄んだ旨みと滋味深い味わいが生まれます。鶏のやわらかな食感、野菜の甘み、素材そのものの力を引き出すシンプルながら奥行きのある鍋は、体の芯から温まる一品。特に寒い季節には、訪れた人の心身をやさしく包み込んでくれるでしょう。
かん家の特徴は、食材のほとんどを九州から取り寄せていること。鮮魚から野菜に至るまで、土地の力強さを感じられるものを厳選しています。そのため料理はどれも素材感に満ち、九州の食文化をそのまま吉祥寺で味わえるのが大きな魅力です。九州出身の人にとっては郷愁を誘い、初めて味わう人には新鮮な驚きをもたらしてくれます。
さらに、この店を特別な存在にしているのが日本酒の揃えです。ラインナップの中心にあるのは福島・会津の銘酒。大吟醸から純米酒まで幅広く取り揃えられ、季節ごとに変わるセレクトは訪れるたびに新しい出会いを与えてくれます。華やかな香りとキレを持つ酒や、米の旨みをしっかり感じる深みある一本など、いずれも料理と寄り添いながら余韻を豊かに広げてくれるものばかり。特に水炊きのやさしい味わいには、すっきりとした純米吟醸酒がよく合い、鍋の美味しさを一層引き立ててくれます。
店内は落ち着いた和のしつらえで、カウンター席、テーブル席、そして小さな個室も備え、人数や目的に合わせて利用できるのも魅力です。会津ゆかりの小物や器がさりげなく配されており、店主の故郷への思いと誠実な姿勢が感じられます。その雰囲気は、単なる食事処を超え、訪れる人を心地よく迎える“帰れる場所”のようでもあります。
吉祥寺で九州の恵みと会津の酒を一度に楽しめる場所は多くありません。かん家は、その両方を高いレベルで味わわせてくれる貴重な一軒です。水炊きを囲み、滋味あふれる料理をつまみながら、会津の酒で杯を傾ける──そんな豊かな夜を求めて、ぜひ足を運びたい店です。
・ 店舗情報詳細
かん家
0422-27-6667
東京都武蔵野市吉祥寺本町2-25-12 Santa Fe B1F
17:00 – 23:00(L.O. 21:30)
火曜日
