上七軒 ゆう

イチオシメニュー

・ステーキ
・ハンバーグ
・人参スープ

京都・五花街のひとつ、上七軒。歴史ある街並みの中、淡い光に照らされた木の看板が静かに佇む店——「上七軒 ゆう」。暖簾をくぐった瞬間、どこか懐かしい安らぎが胸に広がった。華美さとは異なる、しっとりとした温度。そこには“京都らしい時間”が丁寧に息づいている。

・こだわり

店のこだわりは「品のあるくつろぎ」。気取らず、それでいて確かな上質さを感じられる空間づくりを何より大切にしている。カウンターに並ぶ器の気配、静かに届けられる配膳の音、ひとりで訪れた客にも安心して身を預けてもらえる距離感——そのすべてが調和し、訪れた人の心をそっとほどいていく。

料理は、旬の食材と京都の季節感を繊細に映し取ることを軸とする。滋味深く、静かに余韻を残す味わいを追求した品が並ぶ中で、特に常連から圧倒的な支持を集めているのが、店の代表料理である黒毛和牛A5ランク100%ハンバーグだ。ひと口噛んだ瞬間にあふれる肉汁と旨味は、ほかの肉を混ぜていないからこそ生まれる力強さ。赤身とサシの黄金比を活かすため、ミンチの粗さ・練り加減・焼きの温度管理に至るまで綿密に調整されている。「素材の良さを余すことなく生かしきることが、料理人の役目」と店主は語る。シンプルでありながら、ひと皿の深さが際立つ一品だ。

器へのこだわりも、この店の味わいを構成する重要な要素。京都の職人が手がけた器を多く取り入れ、盛り付ける料理が最も美しく映えるように選び抜いている。「器は料理の余韻を語る存在」と店主は言う。名物ハンバーグに合わせられた皿が、温もりと品を同時に宿しているのも印象的だった。

接客には、丁寧さと親密さの絶妙なバランスがある。必要な時だけそっと寄り添い、静かに味わう時間を邪魔しない。それはまるで、この店が客の気持ちや呼吸にまで耳を傾けているかのようだ。「特別な日でも、ふらりと立ち寄った日でも、誰もが心地よく過ごせる場所でありたい」——そう微笑む店主の言葉が、店全体の空気を象徴している。

店を後にする頃、心の温度がひとつ高くなるような不思議な感覚が残る。大切に扱われた時間は、その人の中に静かに積み重なっていくものだ。

豪華ではなく上質を、派手ではなく余韻を。
「上七軒 ゆう」は、京都という土地が育んできた美意識を真っすぐに体現し続けている。

・ 店舗情報詳細


店名

上七軒 ゆう

お問い合わせ

075-466-6625

住所

京都府京都市上京区今出川御前東入社家長屋672-3

営業時間

11:30 – 14:00

17:30 – 22:00

定休日