甚兵衛

イチオシメニュー

・甚兵衛そば
・天ざる
・懐石
手打ちの香り、京の静寂。左京・浄土寺「そば処 甚兵衛」のこだわり

京都・銀閣寺のほど近く、左京区浄土寺石橋町の静かな通りに佇む「そば処 甚兵衛」。石畳の道を進むと、木の暖簾がやさしく揺れ、どこか懐かしい和の趣が漂う。観光客にも地元の常連にも愛される、京の蕎麦処だ。

・こだわり

この店の根底にあるのは「素材と手仕事」への真摯な姿勢。蕎麦粉は北海道産を中心に、厳選した国産を使用。石臼で丁寧に挽き、香りと風味を最大限に引き出す。打ち水には地下水を用い、二八の細打ちに仕上げることで、のど越しの良さとともに蕎麦本来の香りを楽しめる。

店内に一歩入れば、落ち着いた木の温もりと出汁の香りが迎えてくれる。麺を支えるのは、店主こだわりの「熟成つゆ」。利尻昆布や枯節から丁寧に取った出汁を熟成させ、まろやかで奥行きのある味わいに仕上げている。蕎麦の繊細な香りを邪魔せず、引き立てるつゆの深みこそ、甚兵衛の味の核といえる。

看板メニューの「甚兵衛そば」は、多彩な具材と細打ちそばの調和を堪能できる逸品。香ばしい海苔の香り、瑞々しい薬味、つゆとの一体感——そのすべてが計算され尽くした一杯だ。シンプルながら奥行きのある味わいに、長年通う常連も多いという。

また、店内は広く、カウンター席のほか、掘りごたつや座敷の個室も完備。4名から12名、さらに10名以上の団体まで利用できる空間が用意されており、法事や会食、観光後のゆったりとした食事にも最適だ。京都市営バス「銀閣寺道」停留所から徒歩2分という立地も魅力。観光地の喧騒を少し離れ、静かに味を楽しみたい人にぴったりの場所である。

「そばを通じて、京都の四季を感じていただけたら。」と店主は語る。素材を選ぶ眼、手打ちの技、そして丁寧に仕込まれるつゆ。そのどれもが、京都という土地の気質を映している。

なお、混雑時や団体利用の際は電話予約が推奨されている。観光シーズンには特に人気が高いため、あらかじめ連絡しておくと安心だ。

銀閣寺界隈の散策後、静かな昼餉や夜の一杯を求めて立ち寄りたい——「そば処 甚兵衛」は、そんな大人の時間に寄り添う、京都らしい一軒だ。

・ 店舗情報詳細


店名

甚兵衛

お問い合わせ

075-751-1097

住所

京都府京都市左京区浄土寺石橋町27

営業時間

月・火・水・金・土・日

11:00 – 20:30

11:00 – 14:00

定休日