・イチオシメニュー

富山県射水市三ヶ。ショッピングセンターアル・プラザ小杉敷地内に、近年新たに暖簾を掲げたうどん店がある。その名は「はつ花」。看板メニューは“もつ煮込みうどん”。だが、それだけではない。「もつが苦手な人にも安心して来てもらいたい」という思いから、もつなしの煮込みうどんやぶっかけうどん、バラエティに富んだメニューがそろう、“誰でも気軽に”、そして“満足できる”店として地域に根を張ろうとしている。
・こだわり
店主は、富山でもつ煮込みうどんの名店糸庄にて8 年の修業を積み、そのうち副店長、店長として店を支えてきた人物だ。そんな彼が「自分ならではの一杯」を目指し、2023年3月21日、この地に「はつ花」をオープンした。「糸庄の味を温存しつつ、“もう少し食べやすく”“もう少し多くの人に”」──そんな思いが、“はつ花流 もつ煮込みうどん” に込められている。
店内は清潔感があり、カウンター席のほか、テーブル席や小上がり席も完備。家族連れ、小さな子ども連れでも気兼ねなく入れる雰囲気だ。
また、オープンキッチン形式で、注文から土鍋でぐつぐつと煮込まれる様子を目の前で見ることができるのも魅力。これは“待つ時間も含めた食体験”であり、うどんを味わう前の期待感が自然と高まる。
この店を代表する一杯。太めでもちもちした麺(地元で親しまれる“氷見うどん”を使用)が、味噌と魚介出汁をベースに煮込まれたコク深いスープとよく絡む。具材は、たっぷりのモツ、大きめのカット、赤巻き蒲鉾、えのき、ネギ、ニラ。そして希望すれば卵トッピングも可能だ。モツは丁寧に下処理されており、臭みがなく、柔らかく、旨味がしっかり。熱々の土鍋のまま提供されるため、最後の一口まで温かさと味わいが続く。
味は、名店であった糸庄に比べると“ややまろやかで食べやすい”との声も多い。塩分・出汁のバランスを整え、老若男女、地元の人たちにも親しみやすいよう調整されているとのこと。また、富山名産の巻き蒲鉾を使ったサイドメニューなどもあるため、軽く一杯からしっかり食事まで、シーンに応じた使い方ができる。
「糸庄で教えてもらった味を、故郷に近い射水で伝えたい」「地元の人にこそ、富山の“もつ煮込みうどん”をもっと身近に感じてほしい」──店主のそんな想いが、「はつ花」のすべてに宿っている。
実際、開店以来常連になる地元の人も多く、家族連れ、お年寄りから学生まで、幅広い層で賑わっている。駐車場が広く、アクセスが良いこともあり、近隣はもちろん、車で少し足を伸ばして訪れる人も多いようだ。
さらに、「もつが苦手な人も歓迎」というメニュー構成は、“うどん屋”として敷居を下げ、地元の“食卓代わり”として受け入れられやすくしている。
はつ花は、ただの「もつ煮込みうどん屋」ではない。名店の伝統を受け継ぎながら、地域に根ざし、誰でも気軽に来られる“地元のうどん屋”を目指す。熱々の土鍋で提供されるもつ煮込みうどんは、寒い日も暑い日も、心と身体をじんわり温めてくれる。一人で、家族で、友人と――どんな場面でも、“ごちそう”ではなく“日常の一杯”として成立する味。
・ 店舗情報詳細
はつ花
0766-57-8286
富山県射水市三ヶ2602
火・水・木・金・日
11:00 – 15:00
土
11:00 – 15:00
17:30 – 21:30
月

