cafe きなり

イチオシメニュー

・月替りのランチメニュー

奈良県橿原市ののどかな田園風景の中に、やわらかな木の温もりを感じる一軒家カフェがある。名前は「cafeきなり」。白い外壁と木の看板が目印で、扉を開けると、陽だまりのように明るくやさしい空気が流れている。テーブルには季節の花がそっと飾られ、窓からは畑の緑がのぞく――まるで自然とひとつになったような、穏やかな時間が流れる場所だ。

・こだわり

この店の主役は、「旬」と「手作り」。店主が心を込めて仕立てる月替わりのランチメニューは、訪れるたびに違う表情を見せる。その月に一番おいしい食材を使い、彩り豊かに仕上げられるプレートは、目にも舌にも嬉しいひと皿。メイン料理に副菜、小鉢、ごはん、汁物までバランスよくそろい、ひとつひとつの料理から季節の香りが感じられる。

使用するお米や野菜は、自家栽培のものが中心。店主が自ら畑で育てたお米は、土の力を生かして丁寧に育てられたもので、炊きあがるとほんのり甘く、つややかに輝く。野菜も、朝採れの新鮮なものばかり。春はスナップエンドウや新玉ねぎ、夏はナスやトマト、秋には里芋やかぼちゃ、冬は大根やほうれん草と、季節ごとの恵みが食卓を彩る。

「旬のものをいちばんおいしい形で味わってもらいたい」。そんな店主の想いが、料理のひとつひとつに込められている。味付けは優しく、素材本来の旨味を引き立てる工夫が随所に光る。調味料にも気を配り、なるべく添加物を使わず、手作りの出汁や天然の調味料を使用している。食べる人の体に負担をかけない、やさしい食事。それでいて満足感のあるボリュームも、リピーターが多い理由のひとつだ。

もうひとつ、「cafeきなり」の魅力を語る上で欠かせないのが**“見た目の美しさ”**へのこだわりだ。プレートの上はまるで絵画のように美しく、赤・黄・緑といった鮮やかな色合いが絶妙に配置されている。器選びにもセンスが光り、料理と器の色調が見事に調和している。思わず写真に収めたくなる美しさだが、何より「食べる前から心が満たされる」ような温もりがある。

食後には、自家製のスイーツと香り高いコーヒーを。手作りのケーキやプリン、旬の果物を使ったデザートが日替わりで登場する。窓の外を眺めながら、ゆっくりと過ぎていく時間を味わうひとときは、まさに“きなり(=自然体)”という名にふさわしい。

「自然の恵みを、できるだけ自然な形で届けたい」。その想いが、店の隅々まで息づいている。cafeきなりは、派手な演出ではなく、日常の中にある小さな幸せを感じさせてくれる場所。旬の味わい、丁寧な手仕事、そして心地よい空間――すべてが穏やかに調和する、橿原の小さなオアシスだ。

・ 店舗情報詳細


店名

cafe きなり

お問い合わせ

0744-55-4734

住所

奈良県橿原市曽我町1119-3

営業時間

11:00 – 15:30

定休日

不定休