・イチオシメニュー

富士吉田市・下吉田の商店街を歩いていると、ふと甘い香りに引き寄せられる。木の温もりを感じる落ち着いた店構え。そして可愛らしい富士山のマーク。ここが、地元でじわじわと評判を広げている「富士山フルーツサンド 金藏」だ。
店内に足を踏み入れると、まず目に飛び込むのは鮮やかな季節の果物がぎっしりと詰まったフルーツサンドの数々。だが、この店の本当のこだわりは見た目の華やかさだけではない。
・こだわり
「うちのフルーツサンドは、とにかく“軽さ”が命なんです」とオーナーは語る。
金藏の生クリームは、あえて甘さを抑え、口に入れた瞬間ふわりと消えるような軽さを追求している。脂っこさや重さがないため、ペロリと食べられる。地元の常連客の中には「食後でも食べられるフルーツサンドなんて初めて」と感激する人も多いという。
この生クリームに合わせるのは、旬のフルーツ。その時期に最もおいしいものを見極め、産地にもこだわりながら仕入れを行う。断面がきれいに見えるよう一つひとつ丁寧にカットし、クリームとのバランスを崩さないよう慎重に挟み込む。
手仕事の積み重ねが、金藏の“軽やかで上質な甘さ”を形作っている。
さらに、ここを訪れたらぜひ味わってほしいのが、店で淹れるコーヒーだ。富士吉田は“名水のまち”として知られ、富士山の伏流水は「名水100選」にも選ばれている。金藏では、この名水を贅沢に使い、ブレンド豆との相性を何度も試しながら、フルーツサンドと調和する一杯を追求してきた。
「水が違うだけで、コーヒーの香りも角のとれ方も全然変わるんです。観光で来た方にも、この土地ならではの味を楽しんでほしいですね」とオーナー。
名水で淹れたコーヒーと、軽いクリームのフルーツサンド。
甘さの余韻を残しながらも、重たさを感じない組み合わせは、ここでしか味わえない特別な体験だ。
富士山を訪れる観光客にも、金藏は強くおすすめしたい場所である。
下吉田のレトロな街並みを散策しながらふらりと立ち寄れる立地で、観光途中に甘いひと休みをとる人も多い。富士山を見上げる旅の中で、地元の空気と味を感じられる店として知られつつある。
「地元の人はもちろんですが、観光で来た方が“また富士吉田に来たい”と思えるような店でありたいんです。」
軽く、やさしく、そして富士山の恵みを感じられる一品。
富士山フルーツサンド 金藏は、今日もこの地で、訪れる人へ小さな幸せを手渡している。
・ 店舗情報詳細
富士山フルーツサンド 金藏
070-2190-8929
山梨県富士吉田市下吉田3-22-13
10:00 – 19:00

