・イチオシメニュー



千葉県八千代市八千代台南2丁目10-38にある「櫻寿し」は、京成本線「八千代台駅」東口から徒歩約8〜10分。住宅街の奥に静かに佇む、落ち着いた雰囲気の寿司店だ。 カウンター7席・テーブル8席の計15席規模というこぢんまりとした店内構成で、板前と向き合って旬の魚介を味わえる距離感も魅力。
・こだわり
店内は、喧騒から離れた住宅街という立地もあり、どこか隠れ家のような趣を感じさせる。木のカウンター越しにネタケースを眺めながら、板長との会話を楽しむ時間が自然と流れていく。開店は2025年6月14日と、比較的新しいお店ながら、地元客を中心に「落ち着いた寿司の時間が過ごせる」と好評を集めている。
櫻寿しが大切にするのは、「鮮度」と「タイミング」、そして「丁寧な握り」だ。注文の都度、ネタを切り替える板前の所作からは、魚の持ち味を活かそうという姿勢が伝わる。醤油のつけ方、わさびの量、シャリの温度――こうした細かい調整によって、ひと握りごとに「今、最も美味しい状態」が提供されていると感じられる。ネタの仕入れは地元の市場から行い、常時変わる旬の構成が訪れるたびに新鮮な発見をもたらす。
おすすめのメニューは、やはり「寿司」の盛り合わせ。例えば、ひと口で旬を感じる白身魚の薄造りから始まり、中トロのジューシーな旨み、赤貝や穴子のような食感の妙が続き、最後には口の中でほどけるような雲丹の軍艦やシャリとのバランスが絶妙な光物が並ぶ。シャリは酢加減控えめで、魚の風味をしっかり感じられるよう調整されており、食材の持ち味を引き立てる役割を担っている。カウンターで板長が手を動かす姿を眺めながら、「にぎり」がひとつひとつ完成するまでの時間をゆったり味わうことも、この店ならではの醍醐味と言える。
加えて、店内の照明や音の雰囲気、席間の余裕など、時間を「ゆるりと過ごす」ことへの配慮も行き届いている。特別な日にはもちろん、日常の中で「少し贅沢な夕餉」を求めるときにもふさわしい。住宅地ならではの静けさが、鮮やかな寿司のひと皿をより印象深くしてくれる。
千葉県八千代市という地域の中で、「櫻寿し」はまだ知られざる存在かもしれない。しかし、その分、知ったときの喜びも大きい。寿司の本質に丁寧に向き合い、一貫一貫にこだわりを込めるその姿勢は、寿司好きならぜひ足を運びたくなる。一度訪れ、店主との会話を交えながら、旬の魚とシャリの調和、そして静かな空間の中で生まれる“寿司体験”を味わってみてはいかがだろうか。
・ 店舗情報詳細
櫻寿し
047-411-9487
千葉県八千代市八千代台南2丁目10−38
17:00〜22:00
水曜日

