いちえ

イチオシメニュー

・ランチ、前菜
・デザートコース
・ディナー、リゾット

愛知県半田市港本町――海風がそよぐこの町に、静かに佇む一軒のレストランがある。店の名は「いちえ」。地元で親しまれ、多くの常連客の心を掴んでいる。

・こだわり

店主は、かつてフレンチの世界で修業を積んだ料理人。その後、約24年間にわたり焼き鳥店を営み、地域に根ざした味を届けてきた。しかし、年月を重ねるなかで「もっと自由に、自分の感性で食を表現したい」との思いが芽生え、現在のスタイルへと舵を切った。今の「いちえ」には、そんな店主の“これまで”と“これから”が混ざり合った独自の世界観が広がっている。

「料理にジャンルはいらない。美味しいと思えるものを、丁寧に届けたいだけなんです」と店主。
フレンチの技術を基礎に、和の素材や地元・半田の食材を自在に組み合わせ、季節を感じる料理を提供している。ソースひとつとっても既製品に頼らず、すべて手作り。素材の持ち味を生かしながら、繊細な火入れと味の重なりで一皿を仕上げていく。

その料理には、焼き鳥店時代に培った“素材を見る目”が今も息づいている。毎日市場に足を運び、肉や魚、野菜の状態を自分の目で確かめて仕入れる。食材と向き合う姿勢は変わらず、ただ“炭火で焼く”という調理法が、“フライパンやオーブンで仕上げる”ものに変わっただけ。料理への真摯さは、むしろ進化している。

店内は、落ち着いた木の温もりが感じられる空間。カウンター越しに店主の調理風景を眺めながら、ワイン片手に語らう時間は格別だ。メニューはコース仕立てを中心に、その日の仕入れで内容が変わる。“いちえ”という名前には、“一期一会”の出会いを大切にしたいという思いが込められており、まさにその言葉通りの料理と空気がここにはある。

味、香り、器、盛り付け――すべてに店主の感性が宿る。「いちえ」は、ただ食事をする場所ではなく、ひと皿を通して“店主の人生”を感じることができる食のアトリエだ。

長年の経験と探求心が生み出す料理は、懐かしさと新しさが共存する。
「ジャンルにとらわれず、これからも“自分の料理”を追求していきたい」
その言葉の通り、「いちえ」は、フレンチでも和食でもない――“いちえの料理”という新しい世界を確立している。

・ 店舗情報詳細


店名

いちえ

お問い合わせ

0569-58-2984

住所

愛知県半田市港本町3丁目57ー1

営業時間

月・水・木・金・土・日

11:00 – 14:30

17:00 – 21:30

定休日