まぐろとかめ

イチオシメニュー

・マグロ三昧丼
・海鮮丼ぶり
・刺身定食

山口県下関市、活気あふれる唐戸市場のすぐそばにある「まぐろとかめ」。木の温もりを感じる落ち着いた外観に、どこか懐かしさと上品さを兼ね備えた暖簾がかかる。扉を開けると、カウンター越しに新鮮な魚が並び、包丁の音とともに漂うのは、海の香りと職人の緊張感――。ここでは、下関の海の恵みを、最もおいしい形で味わうことができる。

・こだわり

店のこだわりを語る上で欠かせないのが、オーナーであり職人でもあるご主人の存在だ。彼は「シーフードジュニアマイスター」の資格を持ち、魚の知識と目利きにおいて専門的な技術を備えている。毎朝、自ら唐戸市場へ足を運び、その日の海の表情を確かめながら仕入れを行うという。

「同じ魚でも、日によって脂ののりや色艶が違う。だからこそ、自分の目で見て、手で触って確かめたいんです」とご主人。市場の人たちとも顔なじみで、長年の信頼関係が築かれている。仲買人とのやり取りの中で、その日最も状態の良い魚を選び抜く――それが「まぐろとかめ」の味を支える第一歩だ。

仕入れる魚は、もちろん地元・下関の新鮮な海の幸が中心。ふぐ、マグロ、鯛、アジ、イカなど、季節ごとに表情を変える魚たちが日々カウンターを彩る。とくにマグロは店名にもある通り、こだわりの逸品。赤身の旨味と中トロのとろける食感、そして脂のバランスが絶妙だ。ご主人自ら包丁を入れ、繊維の流れを読みながら丁寧に切り分けるその姿は、まるで魚と会話しているかのよう。

メニューはその日の仕入れによって変わるが、常に“旬”を中心にした構成。また、料理を引き立てるのが、手作りの小鉢や炊き立てのごはん、丁寧に仕上げた味噌汁。派手さはないが、一品一品に温かみがあり、まるで海辺の家庭で食事をしているような安心感がある。

「下関の魚をもっと多くの人に知ってもらいたい」と語るご主人。その言葉には、地元の海への誇りと感謝が込められている。観光客だけでなく、地元の常連客も多い理由は、魚の新鮮さだけでなく、その誠実な仕事ぶりにある。

「まぐろとかめ」は、ただの食事処ではない。毎朝の市場仕入れ、確かな目利き、そして一貫した職人の姿勢。そのすべてが生み出すのは、“下関の海そのものを味わう時間”だ。

・ 店舗情報詳細


店名

まぐろとかめ

お問い合わせ

083-242-0075

住所

山口県下関市唐戸町5-50

営業時間

6:30-14:00(月-土)

7:00-14:00(祝日)

定休日