・イチオシメニュー

北海道札幌市東区北九条東7丁目、地下鉄東区役所前駅から徒歩数分の場所に佇む「元漁師の嫁」。その店名からも想像できるように、漁師の家庭で培われた魚の知識と経験を活かし、鮮度の良い海鮮を日常の食事に落とし込んだ料理を提供する食堂兼カフェです。2025年春のオープン以来、地域の人々に「魚をもっと身近に、美味しく食べてもらいたい」という思いを込めて営業を続けています。
・こだわり
この店の一番のおすすめは、何といっても「日替わりランチ」です。価格は1,000円以内と手頃でありながら、その内容は非常に充実しています。メインには旬の魚を中心に据え、煮付けや唐揚げ、焼き物など、漁師町ならではの調理法で提供されます。例えば、ナメタカレイの唐揚げが登場する日には、外はカリッと中はふっくらと仕上がり、噛むほどに魚本来の旨みが広がります。魚だけでなく、時にはチキンカツやドライカレーといった洋風の一皿が登場することもあり、飽きがこない工夫がされています。
また、日替わりランチには必ず数種類の副菜や小鉢が添えられ、漁師の家庭料理を思わせるラインナップとなっています。海鼠酢や魚卵を使った和え物、野菜の煮物などが日によって変わり、家庭的でありながらも手間のかかった味わいを感じさせます。さらに汁物も手抜きはなく、魚のあらや貝からとった出汁が効いた味噌汁が登場することもあり、滋味深い味わいで心も体も温まります。
「元漁師の嫁」の魅力は、ただ新鮮な魚を使うだけではありません。漁師の家庭で培った“魚を無駄なく使い切る知恵”や、“旬を見極める目利き”が随所に反映されている点です。例えば、ズワイガニの内子を使った醤油漬けや、サメガレイの切り込みといった珍しい加工品も店頭に並ぶことがあり、家庭用の惣菜として購入することも可能です。これらは普段なかなか出会えない味であり、食卓に並べれば食事が一層豊かになります。
営業時間は昼と夜に分かれ、平日はランチとディナー、土曜や祝日は昼のみの営業。水曜と日曜は定休日とし、時折不定休もあるため訪問前には確認が必要です。支払い方法も現代的に整えられており、クレジットカードや電子マネー、QR決済など幅広く対応しています。
総じて「元漁師の嫁」は、魚の旨さを知り尽くした漁師の知恵を食卓に届ける場所。気取らない価格帯ながら、ひとつひとつの料理には確かな技術と家庭的な温もりが宿っています。日替わりランチは毎日通っても飽きない工夫が凝らされ、地域住民や魚好きの人々にとって大切な「日常の贅沢」となっているのです。
・ 店舗情報詳細
元漁師の嫁
011-600-6060
北海道札幌市東区北九条東7-1-15
月・火・木・金・祝日
11:00 – 14:30
17:30 – 20:00
土
11:00 – 17:00
水曜日、日曜日
